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2016-11-16

「大学生が企画・営業するフェアトレードカフェ」〜静岡文化芸術大学タベボラ

発展途上国の製品を適正価格で購入し、途上国の労働者の生活向上と自立を目指すフェアトレード。
静岡文化芸術大学では、昨年より「食べるボランティア」を実践しようと、フェアトレードコーヒーやフェアトレード商品を扱った軽食を提供しています。その名も「タベボラカフェ」。今年は30名ほどの学生が有志で集まり、フェアトレードを大学生や地域の人へ広めるため、カフェ実施、メニューの考案を行っています。

三木美波さん(写真右)

静岡文化芸術大学 文化政策学部 国際文化学科2年。静岡県出身。
国際協力に興味があり、タベボラに参加。最近では買い物の際にフェアトレードマークについ反応してしまうのだそう。

石橋聖さん(写真左)

静岡文化芸術大学 文化政策学部 国際文化学科2年。三重県出身。
「フェアトレード」という言葉は知っていたものの、普段から意識することはなかったそう。静岡文化芸術大学にあるもう一つのフェアトレード同好会、りとるあーすにも所属している。

心遣いならぬ食遣い。タベボラ営業開始!

学内や浜松駅のバスロータリー地下に期間限定で現れるタベボラカフェの木製屋台はデザイン学部生の手作り。フェアトレードコーヒーや紅茶、フェアトレードの蜂蜜を使用したCUPPAN という創作デザートなどを販売。一番人気はコーヒーで、静岡県内でフェアトレード商品を扱う専門店からコーヒー豆を購入し、その場で豆を挽いて提供。味も香りも際立ちます。

営業は5月〜7月、11月から1月末など、大学生の長期休暇を避けるため不定期ですが、夏に行われたタベボラカフェでは火曜17時~21時、日曜10時~15時までの週2日営業。特に日曜日は、不定期で浜松産の野菜を使った「夏野菜のラタトゥイユ風」も提供するなど、商品のレパートリーも驚くほど豊富!

しかし、タベボラカフェの最大の特徴は、価格が高いという印象の強いフェアトレード商品を「安価」で提供していることです(コーヒーの場合、一杯200円)。そのため販売といっても売上はほぼプラスになりません。タベボラは、あくまでフェアトレードの“啓発活動”のために行っているため、価格を下げて、まずはフェアトレードに興味をもってもらえるように工夫しているそうです。まさに「食べるボランティア」を実践しているのは提供側の学生も同じでした。

4月から代表を務める三木美波さん(国際文化学科2年)や副代表の石橋聖さん(同学科2年)は、「タベボラを、“私たちは誰からどんな商品を買うのか”ということを考える場所にできたら」と話します。三木さんも石橋さんも、 大学入学時から国際協力に興味を持っていたものの、何をしていいのか分からず、そこで飛び込んだのがフェアトレードでした。

昨年から始まったタベボラカフェは新聞でも取り上げられ、徐々に学内外での知名度は高まっています。次回タベボラカフェは11月から営業予定です。詳細はタベボラの公式ツイッター(@tabebora)、インスタグラム、HPで随時更新中。国際協力やフェアトレードに興味のある学生やデザイン学部の学生、食べる側でも・提供する側でも「食べるボランティア」にぜひご参加ください!

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