働く私の静岡時代

株式会社しずおかオンライン:『womo』編集長/風間 千裕さん

■「海野さん、見たよ」っていろんな所で言われます

「海野は“とにかくすごい人”。しずおかオンラインでは社長のことを“さん付け”で呼ぶんです。同じフロアで働いていて、みんなが「海野さん」「海野さん」と呼ぶので入社当時はあまり社長っぽくないというか、優しい、怒らない社長だなと思っていましたね」

そう語るのは、静岡県立大学経営情報学部を卒業後、しずおかオンラインで働いている風間千裕さん。今年で入社8年目で、2014年秋から女性向けフリーマガジン『womo』の編集長を務めています。

「でも、営業課長や編集長を経験し、より深く会社に携わっていくにつれて、海野の視点は、私が考えているよりもずっと先にあるな、と思うようになりました。先を見据えた中で、自分の意見があって、さらに妥協しない。海野自身もいろんな所に足を運んで情報収集をして、そこで得た知識を即座に現場に伝えてくれます。小さい会社ならではのフレキシブルさがありますね」

■「出版社で静岡の魅力を伝えたい……」。
そんな時、『womo』に出会った

もともとクリエイティブな仕事に憧れがあったという風間さん。
大学でマーケティングを学び、企業の商品開発やコンサルティングに携わっていく中で、静岡県にある「まだ知られていない魅力的な人や財産」を伝えたいと強く思ったそうです。

「私は“憧れ”でほぼ調べずに入社しました(笑)。ですから、入社後、『womo』の営業に配属されたばかりの頃は、「自分の好きなお店や気になるお店を取り上げる」といった漠然とした出版社のイメージが崩れましたね。やはりフリーマガジンは広告収入で成り立っている所があるので、一軒一軒営業に回ります。『womo』を知らないお客様もいますし、軽くあしらわれてしまうこともあって最初は本当にショックでした」

そんな中でも、自分のお客様が少しずつ出来ていく中で、大学中に味わったような「この人たちの魅力をもっと伝えたい」という気持ちが強くなってきたという風間さん。
しずおかオンラインのスタッフが家族のように優しく、厳しく接してくれたことが支えになっていると言います。

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■「この媒体がより成長していくために」

風間さんはその後、営業課長を経て、憧れだった『womo』の編集長に就任。
「営業はユーザーのニーズと、クライアントの要望とをマッチさせることが仕事。私自身が営業の頃は、どちらかというと「クライアントのために」という気持ちが強くなりがちでした。でも、編集に異動してからは全体を俯瞰して、“『womo』がより成長して行くためにどうしたらいいか”という視点を大切にするようになりました」

それまでは、時間があればやろうかなと思っていた情報収集をより重視するようになり、本屋に行くだけでなく、フリーマガジンやアプリなどのメディアを活用して成功している他府県の事例を勉強しているそうです。

「情報を扱う会社はスピードが重要です。もともと私は石橋を叩いて渡るような性格だったんですけど、“まずやってみる”“即行動”が少しずつ出来るようになりました。深刻に考えすぎずにポジティブに考えられるのは、この会社の風通しがいいからこそだと思いますね」

■『womo』というコミュニティの中でフリーマガジンをどう活用するか

創刊から10年以上が経つ『womo』は、ユーザーの生活にもとても根付いていて、現在は静岡版8万5000部、浜松版6万5000部を発行。

「ウェブやアプリなど多様なメディアがある中で、フリーマガジンとは何か、会社内で議論になるんです。ユーザーは、フリーマガジンだけでなくウェブやアプリから情報を取得します。しずおかオンラインはイベントやセミナーも行っていますが、最近ではそうしたイベントでも人が動いていますね」

様々なメディアがある中でフリーマガジンの魅力とは何でしょうか?

「私も出版社に憧れて入社した身から、「フリーマガジンをどうつくっていこう」ということばかりにとらわれてしまいますが、おそらく考え方の起点は、多分そこではないのだと思います。womoというコミュニティが出来ていて、その中でウェブやフリーマガジンをどう組み合わせていくか、イベントをどう運営していくかということを考えていく必要があるなと感じています」

『womo』編集長の風間さんのこだわりは、「人を動かすこと」。心の変化だけでなく、身体の変化、つまりアクションにまで結びつけることです。

「womo合コンも開催しているのですが、そこで出会って結婚したという報告をもらったりするんです。明日行く飲み屋を探すという日常のちょっとしたことから、人生のパートナーを探すきっかけまでも提供していると思うと、すごく身が引き締まるんですよ」

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風間さんはクライアントやユーザーの満足度や静岡に対する貢献度を高めていくために、「PDCA」を意識していると言います。「PDCA」とは「Plan(計画)」「Do(行動)」「Check(評価)」「Act(改善)」の略。

「ニーズが多様化し、かなりのスピードで変化しているからこそ、素早く目的と仮説を立てて、まずはやりきる。少しやっただけでは分からないからチェックがとても大事です。そして次につなげていくことが当たり前なんですけど、とても大事で、続けるのが難しいんですよ」

「飲み会を月に一回しかしない人がたまたま『womo』の飲み会特集を見て、「今日行ってみよう」と回数を増やしてみたり、バレエに興味のなかった人が偶然バレエの広告を見て通いだしたり、潜在的な興味に対して気付きや出会いを与えることにフリーマガジンは強い。ウェブは多少、目的意識があって調べる人が多いですから、その前段階の人たちにアプローチできる素晴らしいメディアだと思っています。「行ったことのない」人を動かし、その人たちが動く層になっていくことで生まれる人数的な変化は大きいです。そういう潜在的なニーズを引き出していけるようなメディアに成長させていきたいと思っています」

■Next→
【「一度の広告掲載で終わらない。」アフターフォローの行き届いた『womo』の営業戦略/
『womo』営業課 東満里奈さん】

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