「静岡をもっと面白くするために、若者の挑戦をサポートしたい」

企業の正社員として働きながら、チラシやロゴ、イベントデザインなどを請け負う「コロニーリンク」という事業を立ち上げ、その中で「コクーンベース」という若者向けシェアハウスも運営する。そんな「パラレルキャリア」を描いているのが静岡県立大学出身の鈴木駿矢さん(27)です。学生のころから常にチャレンジングに生きてきたという鈴木さんのキャリアや仕事観を伺いました。

今回取材したひと「鈴木駿矢さん」
静岡県裾野市出身、静岡県立大学経営情報学部在学中にコロニーリンクを立ち上げ、今は県内企業の会社員として働く傍ら、代表として活動している。趣味はアウトドア全般で、登山やソロキャンプにも行く。

 

自分のやりたいことに気づき、すぐに動き始めた

大学2年生や3年生、だれでも進路について悩む時期、鈴木さんも同じように悩んでいた中で、ひとつのきっかけになったのは、親から「あんたはイベントとか、そういうのが好きじゃないの、自分でも気づいてないの?」と言われたこと。思い返してみれば、高校では応援団長として体育祭を仕切り、中学では生徒会長として学校行事を引っ張り、小学校では児童会を務めていたことを思い出し、「自分は企画運営の仕事が好きなのでは?」と感じた鈴木さんは、「とりあえずやってみよう」の精神で大学を一時休学して起業。それが「コロニーリンク」最初の形でした。

「歩行者天国が紺屋町とか呉服町で復活する際に、賑やかにするために軽音部とかアカペラサークルの学生を集めてほしい、という仕事を受注しました。でもそれが最初で最後、当時22歳で一人でやってる会社に仕事なんて来ないですよね(笑)。でも所属していたゼミのつながりで東京のイベント会社のインターンに行くことになり、そこで大きなイベントの担当とかもやらせてもらったんですよね。いい経験でした。それで改めて『イベントが好きなんだな』と思い、その会社にそのまま就職しました。結婚を機に静岡に戻ってきて今はこっち(静岡市)の住宅会社に勤めつつ、コロニーリンクの代表もやっています。」

 

シェアハウスを運営する理由

コロニーリンクでは若者向けシェアハウス「コクーンベース」を2015年から運営。部屋は個室と、誰でも利用できる共有スペースに分かれており、今も学生が多く住んでいます。「挑戦したい若者が挑戦できる基地」がスローガン。名前の由来は、社会に出る前の準備期間でもある学生時代を昆虫の「繭(cocoon)」に例え、その繭が挑戦できる基地(base)であるようにとの思いから。「学生がなにかプロジェクトを立ち上げて、大学内でプロジェクトミーティングをしていたとします。僕自身も様々なプロジェクトを持っていました。その中で、もし議論が白熱していい感じになったとしても、実家から通っている人は終電があるし、そもそも学校は夜閉まりますよね。それで不完全燃焼で終わるっていうのが嫌だったんです。でもシェアハウスがあれば夜も話しこめるし、終電がなくなったら泊まればいいっていう、秘密基地みたいな。学生が何かに挑戦するにはシェアハウスはものすごく役に立つと思ったんです。」と鈴木さん。

また学生のうちに社会人と交流する場としてもコクーンベースはあるといいます。組織論を学んでいた鈴木さんは学生時代、今の大学生活において、部活で言えば仮入部のような体験期間、専門用語で「予期的社会化」の期間がほとんど無いと感じたそう。就活で学生が苦しむのは、社会を知らないまま足を踏み入れて、想定していた社会の姿と現実とのギャップの大きさにやられてしまうからだと分析。卒論もこのテーマで作ったそうです。

「社会人にもいろんな人がいて、憧れる人、こうはなりたくないなって人もいます。ゼミの関係で僕は社会人と触れ合う機会がたまたま多かったのですが、ほとんどの学生はそうではないですよね。大学時代は同じ学生か教授、あとバイト先の人間くらいしか会う人がいない。でも社会には多様性がある。大学の成績を重視する会社もあれば、それより事務処理能力が必要な会社もある。つまり人によって合わない場所と合う場所ってのもあるんです。もし就活の最中で辛いことがあっても、それを知っていれば『ここは自分に合ってなかったんだな』という風にうまく折り合いをつけられますよね。」

 

生まれ育った静岡をもっとおもしろく

今後さらに静岡県を面白くしたいと考える鈴木さん。東京都から静岡県に戻るときに友人から「東京の方が稼げるし、静岡の方が絶対つまらないから帰らない方がいいよ!」とまで言われたそうで、「悔しかったですよね。静岡に帰った理由はいろいろありますが、静岡の人たちのあたたかさが好きで、お世話になった地域に恩返しをしたいっていう思いが一番でしたから。それで僕ができる恩返しは自身の活動を通して『静岡をもっと面白くすること』だと思いました。まあ静岡好きなんですよね。」と話してくれました。
好きな地域のために挑戦し続ける鈴木さんを見て、私もやりたいことに妥協せず挑戦していかなければと感じました。

 

今回取材したひと「鈴木駿矢さん」
静岡県裾野市出身、静岡県立大学経営情報学部在学中にコロニーリンクを立ち上げ、今は県内企業の会社員として働く傍ら、代表として活動している。趣味はアウトドア全般で、登山やソロキャンプにも行く。

このページは、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の採択を受けた「静大発”ふじのくに”創生プラン」の協賛により、掲載しております。

2018年06月30日 | Posted in 働くわたしの静岡時代 | タグ: No Comments » 

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