地元の役に立ちたい、とどこかで思っていた

親離れしてみたくて決めた愛知の大学への進学。でも何となく、地元に帰ってくる気がしてた。今回は、その予感の通り、静岡でUターン就職をした株式会社すみや電器の鈴木湧大さんをインタビュー。一度離れたからこそ気付けた地元の良さや、ホームグラウンドで働いているからこそ得られるやりがいがあるようです。電設資材の卸売りをする会社で営業を担当し、今年で3年目になる鈴木さんは、具体的に仕事を通じ、どのような形で地元に貢献しているのでしょうか。現在のお仕事の内容から今後の意気込みまでを教えてもらいました。

今回取材したひと「鈴木湧大さん」
静岡県沼津市出身。愛知学院大学法学部を卒業後、静岡市に本社を構える株式会社すみや電器に入社。富士営業所に勤務し、営業を担当している。いかにも運動ができそうな鈴木さんの得意なスポーツはサッカーだそう。

 

小さなカルチャーショックを受けた学生時代

高校生の時には将来の夢が決まっていなかったという鈴木さん。やりたいことは大学に行ってから見つけようと考えていたそうです。法学部では、国内の様々な地域の条例について学び、都道府県によって異なる路上喫煙にまつわる規制や、生息する動植物に関する地域特有の条例などがあることを知って、「同じ日本でもこんなに違うんだ」と興味を引かれたそうです。

普段の生活の中でも驚きがあったといいます。それは方言。「~だに」や「けった(自転車)」など、愛知で話されている言葉に違和感を覚えたり、逆に当たり前のように使っていた「俺っち」が伝わらなかったりして、「隣の愛知でもこんなに違うんだ」と衝撃を受けたそうです。また、静岡ののんびりとした県民性を身に染みて感じることもあったようです。

「大学での勉強が直接的に仕事に活きていると感じることはあまりないのですが、大学では色々な発見があったり、新しい友達ができたりしたので、やっぱり行ってよかったなって思いますね。あと僕は一人っ子で、親からの愛情を存分に受けて育ってきたという自覚が多少なりともありました。今思えば実家を離れて一人暮らしした経験は、社会人になって、自力でなんとかしなければならない局面に立った時の糧になっているかもしれません」

 

電設資材を売って地域に貢献

仕事の成果をより身近に感じることができる
入社後、新人研修(マナーの研修や経理の勉強)を経て、現在の部署に配属された鈴木さん。営業担当として、メーカーから仕入れた電気設備資材を電気工事店に卸す仕事をしています。午前中は仕入れた品物をお客さんに配達し、午後は注文をもらいに行ったり、受注した品を手配したりするそうです。営業では毎日20件ほどのお客様を回るといいます。

販売した材料は、住宅や施設など様々な建物に使われます。鈴木さんは、自分が販売した品物が使われている現場や建物を見た時、最も達成感が得られるといいます。

一方で、鈴木さんの頭を悩ませているのが取り扱っている品物の数。
「お客さんが求めていた品物と、自分が提供しようとしていた品物が合致しない時があります。詳しく調べても、先輩に訊いても、先方に改めて確認しても、『これじゃないよ』って言われてしまったこともありました。まだ至らないところばかりですが、現時点で特に課題に感じているのはここですね」
一つの品物でも、呼び名がいくつかあるものや、異なる品番や型を持っているものがあるため、把握していなければならない情報量が莫大なのだとか。

大学に通っていた間も、就活中にも、「何になりたい」というような具体的な職業は浮かんでこなかったという鈴木さんですが、「地元に貢献できる仕事がしたい」というビジョンは持っていたそうです。そこで鈴木さんが選んだのが株式会社すみや電器でした。電設資材を扱う仕事を選んだ理由は、電気機器業界に可能性を感じ、自身も何らかのかたちで関わってみたいと思ったからだそうです。

 

不安からくる緊張から、責任からくる緊張へ

「4月に新入社員が入ってきて、自分の入社当初のことを思い出しました。最初は何も分からなくて、とにかく不安で緊張していました。今もまだ3年目で、偉そうなことは言えないんですけど、入社当初と比べ、緊張感の種類が変わってきたように感じます。ある程度基本的な知識は身についてきたので、更に新しいことを学ばなければという使命感があったり、お客さんやメーカーさんとより良い関係を築いていきたいと思ったり。仕事に対するプライドが高くなったことで、今までとは違った緊張感を持つようになってきました」

鈴木さんは今後、富士・富士宮地区に建つ建物全てに携わるくらいの気持ちで仕事をしていきたいと話してくれました。それは、地域の人たちの信頼を勝ち取っていくことを示します。仕事を始めたばかりの頃は、お客さんとも初対面で、コミュニケーションをとるので精一杯。しかし次第に打ち解けるようになり、信頼関係が築かれると、「このお客さんのために、がんばらなくては」という責任感が生まれてくる。

「建物が建つと、その建物を完成させるのに携わった人、経営する人、使う人・・・・・・いろんな人が繋がっているんだなというのをつくづく感じます。どこで働いていても人の繋がりを感じることはあると思いますが、自分が育てられた環境だと、より一層実感が湧くのではないかと思います」
鈴木さんのお話をきいて、自分の仕事の成果をより身近に感じられること、人のつながりをより強く感じられることが、地元就職の魅力の一つなのだということを学びました。

 

今回取材したひと「鈴木湧大さん」
静岡県沼津市出身。愛知学院大学法学部を卒業後、静岡市に本社を構える株式会社すみや電器に入社。富士営業所に勤務し、営業を担当している。いかにも運動ができそうな鈴木さんの得意なスポーツはサッカーだそう。

このページは、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の採択を受けた「静大発”ふじのくに”創生プラン」の協賛により、掲載しております。

2018年05月29日 | Posted in 働くわたしの静岡時代 | タグ: No Comments » 

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